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近くで見るスギの雄花

本日午後2:00の白谷雲水峡の気温は13℃、天候は快晴で絶好の登山日和となっています。

屋久島を代表する植物としてスギがあげられますが、そのスギも花をつけ始め次の世代へと命を繋ぐ準備をしています。
スギは高く成長するため花を近くで見るのは難しいのですが、太鼓岩の頂上に根を下ろすものはまだ小ぶりなので良く観察することが出来ます。
360°パノラマの絶景とともに見る自然の営みは、生命の美しさをより強く感じさせてくれます。

スギの雄花
(触れると雄花から花粉が飛ぶ様子を見られます)

花をつけたスギとともにみる太鼓岩の景色
(天候がよければスギとともに奥岳を望むことが出来ます)


不思議な針葉樹、ナギ

本日の白谷雲水峡の気温は午後1:00現在で約6℃、つい先ほどから弱い雨が降り始めました。

白谷雲水峡にある3つのコースの中で最も短い『弥生杉コース』ですが、よく観察しながら歩いていると様々な動植物に巡り合えます。
中でもナギと呼ばれる植物は、チューリップなどの園芸種のような平行脈の葉を持ちながら、マツ目に属する珍しい針葉樹です。
 気根杉の付近に若木がまとまって生えているのが見られ、堅い葉のおかげか鹿もあまり好んでは食べないため食害をまぬがれています。

ナギの葉
(厚く光沢のある葉がとても美しくきれいです)

ナギの葉(黄葉)
(葉の中央付近から黄葉するのも独特です)

ナギ


Vサインのような姿が可愛らしい、ノリウツギの実

本日12:00の白谷雲水峡の気温は約9℃、天候は先ほどまで降っていた雨が止み曇りとなっていますが、風向きによっては濃い霧に包まれることもあるのでご注意ください。

現在、憩いの大岩の手前にある小さな橋からは、実をつけたノリウツギを観賞することができます。
 小さくVサインをしているかのように見える実をたくさんつけているので、とても可愛らしいです。
 白い花は、通常の花とは違い果実や種子を形成することが無い装飾花で、長い間落ちることなく残っています。

ノリウツギの実

ノリウツギの装飾花

霧の中の白谷雲水峡
(霧の中では視界が制限されますのでご注意ください)


清流を下る薄紅色の花、リンゴツバキ

本日11:00の白谷雲水峡の気温は約7℃、天候は曇りで肌寒い少し強めの風が吹いています。

白谷雲水峡入口にある管理棟の前には白谷川が流れていますが、たまにそこを流れていく薄紅色の花を見かけることがあります。
これは屋久島でリンゴツバキと呼ばれる植物の花で、白谷雲水峡では比較的よく見られます。
その一際目立つ鮮やかな薄紅色で登山客の目を楽しませてくれています。

岩場に乗り上げたリンゴツバキの花
(白谷川の岩場に乗り上げて止まった状態のリンゴツバキの花)

リンゴツバキの実
(夏頃につける実がまだ落ちずに残っているものも見られます)

リンゴツバキ 


白谷雲水峡入口にて登山客を出迎える、オオゴカヨウオウレン

今日で2月に入りました。白谷雲水峡の本日10:00の気温は約9℃、天候は雨となっています。

寒い冬はまだ続きそうですが、自然の時間は確実に流れているようです。
咲けば春が近づいている証といわれているオオゴカヨウオウレンの花が、登山客を出迎える様に白谷雲水峡入口の脇に咲いています。

小さくて白いその姿は可憐な印象を受けますが、屋久島の厳しい寒さにも耐える強さも持っています。

オオゴカヨウオウレン
(花の大きさは約1cm程)

オオゴカヨウオウレンの花と葉
(画面中央下部にある三裂した五枚の葉がオオゴカヨウオウレンの葉です)

白谷雲水峡入口
(白谷雲水峡入口付近では右脇にある苔の深い部分にその姿を見ることが出来ます)