白谷雲水峡は標高600~1,100m、面積424ha、ヤクスギなどの原生的な森林を容易に鑑賞できます。またハイキングなど気軽に訪れる最適の森林レクリエーション地区として昭和49年3月自然休養林に指定されたものです。宮之浦から12キロ車で30分、宮之浦港から路線バスが利用できます。自然休養林内は弥生杉コース(60分)、奉行杉コース(3時間)、太鼓岩往復コース(4時間)を鑑賞できます。
自然休養林内の楠川歩道沿いの林相を遠望できるところでは、ヤクスギと照葉樹との混生した素晴らしい眺めが味わえ、林内は、珍しい地床植物(シダ、コケ類)で緑に覆われており、「もののけ姫」の舞台のイメージの源となった幽玄な世界に引き入れてくれます。
また、入り口近くの林内を流れる白谷川の清流、重なり合った巨岩、切り立った渓谷が、身近に味わえ、特に春先の、川岸のサツキ、サクラツツジの彩りはまさに自然の庭園です。
ここ白谷雲水峡は、最高峰宮之浦岳への登山道が縦断しており、辻峠、ウィルソン株、大王杉、縄文杉を経由して頂上へと至ります。