2013年10月11日
10月10日、午後より、屋久島町立中央中学校2年生が、白谷小屋のし尿運搬体験学習を実施しました。
これは、同校2年生が「屋久島ESD世界遺産学習カリキュラム」の一環として行うもので、世界遺産学習の意義は、「世界遺産や地域の自然や歴史、文化などの学習を通して、これらを尊重する態度や地域を大切にする心情を養うということであり、さらに、環境、国際理解、平和や人権など多様な学習へと展開することで、現代的な諸課題の解決に向けた未来の担い手を育てる学習でもあり、持続発展教育(ESD)としても意義を有している。」と同カリキュラムの中で位置付けています。
「し尿運搬体験学習」は、同カリキュラム<自然環境コース>の松田純平君、真辺夢佐司君、山﨑琢人君の3名が、屋久島の課題の一つである「山岳部のし尿処理」について、し尿処理の現場を実際に見学し、運搬の体験をして、屋久島の課題への理解を深めて今後の学習に生かすことを目的に実施しました。
白谷小屋(標高約820m)で、まずし尿の汲み取りから体験し、白谷管理棟(標高約620m)までの約2.1km(標高差約200m)を10ℓ入ポリタンクを背負子で背負って、約40分かけて搬出しました。天気も降りもせず照りもしない作業に適した絶好の日和となり、(有)光清掃社さんの御指導のもと、引率の池田先生や屋久島森林生態系保全センター職員(2名)とレク森協議会の職員(1名)のサポートを受けながら、皆さんで心地良い汗を流していただきました。作業も予定どおりに無事終了できました。中央中学校世界遺産学習による白谷小屋のし尿運搬体験学習を行った生徒の皆さん、御苦労様でした。また、御参加・御協力いただきました関係機関の皆様ありがとうございました。
①まず、し尿の汲み取りから体験しました。
強烈な匂いもなんのそのしっかり汲み取りました。
②背負子を背負い、さあ白谷小屋を出発します。
距離で約2.1km、時間で約40分のし尿搬出です。
③疲れた様子もなく、いこいの大岩まで背負ってきました。
ゴールの管理棟まであとわずかです。3人とも元気いっぱいでした。
④し尿運搬体験学習も無事、予定通り終了。
心地良い汗を流し、清々しい気分で御指導・サポートいただいた皆さんと管理棟の前で記念の一枚です。皆さんご苦労様でした。